テクスト部門a(小説、コラム等本人執筆の原稿)

未読なのは「デュエッツ 〜バンクーバー、1989」ライナーノーツ、「JAZZ SEEN」映画評、名古屋ブルーノートの広報誌、SHARP業界紙「インベンション」。


1位(3pts):菊地成孔が選ぶ100冊「人生を左右した一冊の本と、人生を左右した一枚の札は、大抵手許にない」(CV 00(創刊準備号))
企画の勝利ですよね。こういったアーカイヴ的なものが自分の好みと合致しているっていうのもありますが。

2位(2pts):Q&A(en-taxi 07号)
菊地さんの書く小説っていうのは総て虚構⇔現実を行き来する際の身振りのヴァリエーションだとある一面では言えると思うのですが、今回のこの身振りはかなり巧くいってると感じました。どこまで本当か全然判らないところがいいというか。

3位(1pts):総ての失われたニューヨークの在処に向けて 〜南博『Taches & Velvetes』プロダクション・ノート〜(南博『Taches & Velvetes (Quiet Dream)』)
普段の菊地さんの文章に、他者のドキュメント/イントロデュースっていう客観性が加わったそのバランスがいいなと思いました。


次点:

やはりライナーノーツ物は雑誌コラム類よりも気合が入ってるなと感じます。エスクァイアのアルゼンチン滞在記も読み応えあった。

QJの誌上「虎ノ門」は、学生時代同じクラスの好きなあの子の書く文字が下手だった、っていうのと同種のガッカリ感がありました(笑)。

「CDは株券ではない」は全部好きですけど、キューティーハニー批判の倖田來未モーヲタ否定の後浦なつみの回がカチンときて良かったです(笑)。