私とYMO

YMO楽曲大賞78/07の投票用公式ページは5月頃オープンする予定です。今回の更新では、主催者である僕ことピロスエのYMOファン遍歴を記すことでYMO好きをアピールしたいと思います。もちろんコアなファンには敵いませんが、決して生半可な気持ちでYMO楽曲大賞を開催するわけではないということを知ってもらいたいのです。

前提として、1976年生まれです。

最初にYMOの名前を意識したのは、当時購読していた雑誌「WHAT's IN?(ワッツイン)」の小貫信昭の連載ページで取り上げられてたのを見た時かな。何年か忘れたけど、再生前だったから多分91年頃。その連載はロックの偉人を取り上げて2ページで紹介するっていう趣向で、洋楽ミュージシャンに混ざってYMOが取り上げられてた。

同時期に雑誌「宝島」でYMO特集をやった号があって、石野卓球が巻頭文を寄せていた(「僕の一番好きな曲は、今は「マッド・ピエロ」です」とか言ってた)。カラー記事でジャケットが載っていて、『BGM』のジャケットが凄いなあと思った。

そうこうする内に93年、YMO再生が始まって、雑誌やテレビなどに多く登場するようになった。「進め!電波少年」や「とんねるずのみなさんのおかげです」に出てきて、へえーって思いながら見ていた。「カルトQ」のYMO編もこの頃だったかな。

当時千葉の片田舎の高校2年生だった僕は電気グルーヴ、そして「電気グルーヴのオールナイトニッポン」の影響をまんまと受けて、それまで好きだったXやTM NETWORK米米CLUBを聴かなくなり、でもユニコーンレピッシュ筋肉少女帯はまだアリかなとか思ってたり、いやフリッパーズギターピチカート・ファイヴスチャダラパーの方が面白い!といった感じになっていった。洋楽は「BEAT UK」は見ていたけど、CDを買うまでには至ってなかった(翌94年の「テクノ専門学校」から海外テクノを聴くようになるんだけど)。

とにかく欲しいCDは山ほどあるんだけど、全部はとても買えない。そんな中購入したのが『TECHNODON』。「地味だな〜」と思ったけど、繰り返し聴く内に気に入った。東京ドームのライブは、ちょっと興味あったけど足を運ぶまでには至らなかった。その後にリリースされたライブビデオは購入して、これは相当繰り返し見た。『TECHNODON』収録曲よりも昔の曲の再演パートの方が特に好きで、アンコールの「東風」とか最高だなと思った。限定版は腕時計付きで、実際に腕にはめて高校に通っていた。

同時期、雑誌「ピコエンタテインメント」が発売されて、YMO特集を楽しく読んだ。クラフトワーク特集やシンセ紹介記事、第2号のP-MODEL特集も面白かった(石野卓球野田努「テクノボン」も同じ時期ですね)。

中古で5枚組ベスト『TECHNO BIBLE』を買って再生以前の音もチェック。まだ中期の良さはわからず。初期と中期の間がかっこいいなと思った(「ナイス・エイジ」「シチズンズ・オブ・サイエンス」)。「東風」のスタジオ録音版は音がショボいなーとか思った。

98年にオリジナルアルバムがジャケで再発されて、まとめて一気買い。「オープンド・マイ・アイズ」など『TECHNO BIBLE』未収録曲を初めて聴く。『増殖』はアルバム通しで聴くとなんか洒落てるなと思った。

同じ年にDVD『YMO Giga Clips』が出て、これに収録されていたウィンター・ライヴの映像にショックを受ける。ニューウェイヴは知識としては知ってたけど、右脳にダイレクトに刺激を受けたのはこれが初の経験。以降、『BGM』『テクノデリック』が最高になる。

その後も関連音源や関連書籍が出たら随時購入して、気がついたら相当のYMOファンになっていました。前期も中期も後期もそれぞれ良い。スケッチ・ショウも良い。HASYMOYMOの新作と解釈しています。というわけでYMO楽曲大賞78/07、投票よろしくお願いします。